C型肝炎の治療について
肝臓は,人間が健康で生活するための重要な要素がたくさん含まれている.
肝臓が病に侵されると,体がだるくなったり,疲れやすくなって,食欲がなくなってしまう.
特に,今世間を騒がせているC型肝炎は,放置しておくと慢性肝炎から肝硬変になり,最終的には肝臓がんになると言われている.
もしも自分や,大事な家族がC型肝炎という診断をされたら,どのような対処をすれば良いのだろうか.
C型肝炎の治療法を見てみよう.
C型肝炎と一口で言っても,急性肝炎なのか慢性肝炎なのかで,治療法は変わってくる.
急性肝炎の場合は,入院して安静と食事療法で十分と言われているが,場合によっては足りないカロリーを注射で補ったりする.
退院して1〜2週間を自宅で療養すれば,社会復帰もできます.
慢性肝炎になると,治療に長期の期間を要する.
ウイルスの種類や患者の免疫力などを考慮して,治療法を選ぶ形になる.
インターフェロンでウイルスの抑制を抑えたり,リバビリンという飲み薬を併用してウイルスの増殖を防いだりする.
インターフェロンは集中的に連続して投与するのに対して,ペグインターフェロンという週1回で済む皮下注射がある.
ペグインターフェロンは,インターフェロンに比べて副作用も少ないと言われているから,これらの注射や薬を上手に組み合わせて治療に使われることになる.
C型肝炎を治すには,焦りは禁物だ.
慢性化しても,肝硬変になる前であれば,治る可能性は十分ある.
C型肝炎と上手につきあう覚悟で,治療にあたろう.
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自己注射について
C型肝炎の治療薬といえばインターフェロンが有名だ.
インターフェロンは,C型肝炎のウイルスの型によって,使われる種類が違う.
ある一部のインターフェロンは,自己注射が可能だ.
自己注射とは,医師や看護士の手を借りずに,自分で注射することだ.
インターフェロン治療のために仕事を休んだり,遠い病院まで通院している方にとっては,自己注射は自宅で打つことができますから,便利だね.
打つ時間も就寝前で良いということなので,翌朝には副作用も和らいでいる可能性がある.
また,費用に関しても2005年4月から保険適用になっている.
ただし,注意事項はいくつかある.
まず,リバビリンとの併用は認められていない.
また,週に1回打つだけで済むペグインターフェロンの自己注射は認められていない.
あくまでも,インターフェロンの単独時に可能ということだから,全てのC型肝炎患者が自己注射を受けられるわけではないのだ.
もしも自己注射を打つ許可がおりれば,注射を打つ練習をする.
自宅での自己注射の治療が開始されたら,その効果と副作用を見てもらうために,2週に1度は医療機関を受診する.
また,注射器を自宅に保管するのだから,その扱いには十分な注意が必要だ.
自己注射をしたあとの注射針が,誤って家族に刺さる針刺し事故は,避けなくてはいけない.
扱い方に十分注意すれば,とても便利なものだ.
さらには,C型肝炎の完治率も上がるのではないだろうか?
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C型肝炎の食事療法について
C型肝炎になったら,どのような食事療法をとれば良いのか,見てみよう.
肝臓が病に侵されると,肝細胞の数が減り,肝臓の働きが悪くなる.
これは,たんぱく質を作る力がなくなってくる為といわれている.
昔と違い,現在は気をつけなくても高たんぱくの食事を取ることができる.
だから,特に気をつけなくても,規則正しい食事をしていれば,十分OKということだ.
しかしながら,極端に肝臓の働きが悪くなった時には,注意が必要だ.
肝臓の働きが悪いと,アンモニアの処理ができなくなり,血液中のアンモニアが多くなるからだ.
そうすると,物忘れが多くなったり,手がふるえる,不眠などの症状が現れる.
これは,脳にアンモニアの影響が現れるためだ.
血液中のアンモニアを減らすためには,たんぱく質の食事を減らさなくてはいけない.
また,脂肪や塩分の取りすぎ,鉄分の取りすぎにも注意が必要だ.
特に鉄分は,肝臓に沈着するので,病気が進行しやすいのだそうだ.
肉類ならば鉄分や脂肪の少ない鶏の胸肉やささ身,魚ならばあじやカレイ,鮭,エビなどは鉄分も少ないと言われている.
体調が悪いと,食欲もなくなるかもしれない.
しかし,栄養を取っておかないと,免疫力も減少してC型肝炎に打ち克つことができませんよね.
健康であっても,病気にならないためには,規則正しい生活とバランスの良い食事が一番だね.
C型肝炎も同じ事だ.栄養バランスの良い食生活を送ってほしいね.
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