C型肝炎の調査:C型肝炎の症状と検査、治療

C型肝炎の検査について1

肝臓病のひとつである肝炎には,A型・B型・C型・D型・E型の5種類がある.

なかでも,C型肝炎と聞くと,感染が怖いという印象を受けますね.

なぜなら,C型肝炎は他の型に比べて,慢性肝炎や肝臓癌になる確立が高いからだ.

また,A型は一度かかったら二度とかからない病気である事に比べて,C型肝炎は慢性化してしまうと,治りにくいと言われている.

さらに,肝炎の特徴的な「疲れやすい」「食欲不振」「だるい」といった症状が出にくい・・・すなわち,自覚症状がないまま病状が進んでいくのだそうだ.

気付いたときには手遅れになってしまってはいけない.

手遅れにならないためには,定期的に検査を受けておく必要があるね.

肝臓の検査には,さまざまな種類がある.

血液検査・肝炎ウイルスマーカー・腫瘍マーカー・画像検査・尿検査・便検査・肝生検・肝機能検査だ.

しかし,これらを一度に全部行う必要はない.

肝臓の何を検査したいかによって,行う検査は違う.

たとえば,肝臓の障害の程度やはたらき・胆汁の流れ具合を見る時には肝機能検査を,肝硬変になっていないかは血液検査で見ることができる.

C型肝炎は治りにくく,慢性化しやすい病気だが,早期に治療を開始すれば,コントロールすることも完治することも可能だ.

むかし,輸血を受けたことがあったり,家族にC型肝炎の方がいらっしゃる方は,定期的に検査を受けることをお勧めする.

C型肝炎と診断されても

C型肝炎と診断されたら,頭の中が真っ白になって何も考えられないかもしれない.

この先,仕事や家族はどうなるんだろう・・・そんな風に思い勝ちだ.

しかしC型肝炎でも,普通に生活している方は大勢いらっしゃいます.

しかも,完治することだって今では普通のことなのだ.

まず健康な人と同じように働くことができるのかどうかは,気になるところだ.

もちろん,重労働や不規則な生活を強いられるような職種は避けなくてはいけない.

規則正しく,睡眠時間がたっぷりと取れるようならば,仕事を続けることができます.

むしろC型肝炎の治療には,高額な治療費が必要なため,働きながら治療をする方がほとんどだ.

もちろん,治療のため通院しながら働くことになるから,会社の理解も必要だ.

しかし残念なことに,C型肝炎であることを打ち明けると,周りの理解が得られない話も耳にする.

C型肝炎の感染経路は,血液だ.

万が一,怪我をして出血しても,血液に触っただけでは感染しないことを,知っておく必要がある.

日常の生活の付き合いで,感染することはないから安心してほしいね.

若い方がC型肝炎を発症すると,結婚についても気になるところだね.

性交渉でC型肝炎が感染することは,まったく無いとは言い切れませんが,まれな事だと言われている.

また,出産による子供への母子感染率は10パーセント以下ということだ.

もちろん,一緒に生活するのだから,その他の部分において感染しないようにする注意は必要だね.

パートナーとなる方が理解してくれるように,正しい知識を身につけて,納得いくまで話し合おう.

あきらめる必要なんて,まったく無いんだよ.

C型肝炎ウイルス検査を受けよう

2008年1月17日,新聞折り込み広告に入っていた政府の広報をご覧になったか? 全ての新聞発行部数に足りなかったという問題はありましたが,おそらく多くの方がご覧になったことだろう.

政府のお詫びの言葉でも載っているのかと思っていたが,そのような件には触れていないだったね.

内容は,C型肝炎のウイルス検査を勧める内容と,問題のあったフィブリノゲン製剤を納品されていた医療機関の一覧だった.

自分の地域は,どこに納品されていたのか調べてみたが,たった10件あまりというのには驚きた.

むしろ,洩れているのではないかと疑いたくなるほどだ.

この広報にも載っていた通り,C型肝炎ウイルス検査は,保健所で受けることができる.

検査費用は,無料ということだが,有料の自治体もあるようだね.

できれば,全ての自治体が無料であってほしいものだ.

フィブリノゲン製剤を投与されたことがなくても,これを機会に検査を受けてみる価値はありそうだ.

がん検診も,軽い気持ちで受けてみたら異常が見つかったけれども,早期発見のおかげで完治したという方はたくさんいらっしゃいます.

C型肝炎ウイルス検査も,これと同じだと思う.

C型肝炎は,早く発見することで短期間の治療で完治することができるのだ.

最近,疲れやすいと感じたり,食欲がないと思っている方は,念のため検査を受けてみてほしい.

また,毎年健康診断を受ける時期を決めて,健康管理をしておくと良いね.

C型肝炎の検査について2

C型肝炎の検査は,保健所や病院で受けることができる.

保健所の場合,自治体によって受付時間が異なっている.

また,現在は薬害C型肝炎訴訟問題で,該当者に呼びかけていることもあり,どこの自治体も大変混み合っているようだ.

多くは予約制を取っているので,あらかじめ保健所に確認の電話を入れたほうがよさそうだ.

検査料は,無料のところがほとんどだが,有料の保健所もある.

ただし,無料だと検査結果証明書が発行されないようだ.

必要な場合は,有料検査を利用すると良いろう.

病院で受ける場合は,基本的には医療保険が適用となっているので,一部負担しなくてはいけない.

料金がいらないものとしては,自治体が行う住民検診の場合だ.

40歳以上であれば,基本住民検診の他に,5年毎にC型肝炎の検査を受けることができる.

検査を受けた事が無いならば,このような機会を是非 利用しよう.

また,現在は家で手軽にできる検査キットも売られている.

インターネットや通信販売で購入することができる.

検査方法も簡単で,指の先を針でつついて採血したものを郵送するだけだ.

検査結果も約1週間で届くようだから,病院へ行く時間が無いような方にはおすすめだ.

明らかにC型肝炎の症状が疑えるのならば,病院でしっかりとした検査を受けるようにしよう.

そうでなくても,年に一度は検査を受けるようにしてみては,いかがだろう?

これから検査や治療を受ける人は

薬害C型肝炎の訴訟問題で和解が成立し,ニュースなどを目にしたおかげで,多くの方がC型肝炎という病気があることを知ったのではないだろうか.

誰しも,自分が病気にならないと,興味を持ったり関心を寄せたりしないだろう.

しかし今回ばかりは,多くの方がC型肝炎に感染している可能性があるということで,注目を集めている.

厚生省から配布された広告を見て,自分も該当者になっていることが発覚した人は大勢いらっしゃると思う.

今もまだ検査の結果が出なくて,ドキドキと不安な日々を過ごしている人もいるはずだ.

今回の結果で,たとえC型肝炎になっていても,早期発見だと完治するということを,忘れないで下さい.

治療は大変かもしれないが,現在の治療方法は多くの方が完治して普通の生活を送っていらっしゃいます.

インターネットでも,完治した人や治療中の人のブログを読むことができる.

そして,皆さんが一様に「あきらめないで!」と訴えている.

不安になったときは,一度ご覧になってはいかがだろう? 自分と同じ状況の人に出会えるかもしれない.

病気の辛さは本人にしか分からず,周りの人には分かりにくいものだ.

特にC型肝炎は,あきらかに病気だとは分かりにくいものだから,理解を得るのに大変だという話も聞きます.

病院から治療の説明を受ける時は,一人で行かずに家族を連れて行くといいだろう.

家族と一緒に病気を理解することが大切だ.